最近注目されているファイトケミカルって何が良いの?
「ファイトケミカル」という言葉を聞いたことがありますか?
「ファイトケミカル」自体はそれほど新しくはないのですが、最近の注目の高まりによって栄養素のひとつとして考える人も多くなってきた概念です。
三大栄養素、五大栄養素という言葉は聞いたことがあるでしょう。
人間の身体になくてはならない三大栄養素とは「たんぱく質」「脂質」「糖質」です。五大栄養素となると「ビタミン」と「ミネラル」が追加されます。
アメリカのスポーツトレーナー向けの教科書などには、それに続く六番目の栄養素として「水」があげられることが多くなってきました。
そして、実は7番目の栄養素として今注目を集めているのが、この「ファイトケミカル」です。
ファイトケミカルにはどのようなものがあるか?
「ファイトケミカル」とは、植物由来の化合物のことで、通常の身体機能には必要とされていないものの、健康に良い影響を与えると考えられているものです。
植物は自分で移動することができないため、外敵から身を守るためにさまざまな成分を作り出しています。
その代表的なものが、赤ワインやコーヒー、カカオなどに含まれるポリフェノールという色素で強い抗酸化作用があります。
ポリフェノールの種類は何千種類とも言われていて、抗酸化作用以外にもまだまだ解明されていない効果もあります。
その他には、大豆イソフラボンやカテキンなどもファイトケミカルに属する栄養素で、植物の色素や匂いや苦みや辛み、ネバネバなどに含まれる機能性成分がファイトケミカルに該当します。
また、ウコンの成分のクルクミンや、ブルーベリーのアントシアニン、トマトのリコピン、ほうれん草のルテインなど身近な食材に含まれているものも多く、聞いたことが多いということはそれだけ認知度が高まっている証拠です。
近々ファイトケミカルが、人間の身体にとって重要な第6の栄養素として正式に認められる日がくるかもしれません。