熱中症に負けない身体づくり

全国で梅雨明けのニュースも聞こえていよいよ夏本番です。

気象の統計を取り始めて以降、125年間で去年の夏は最も暑かったそうです。
しかも今年はそれを上回る暑さになる可能性があるといわれています

暑くなってくると心配なのが、熱中症ですよね。

いつでも、どこでも、誰でも発症する可能性があり、
重症化すると命にかかわります。

熱中症は、対策することで防ぐことができます。
今日は、熱中症にならないための身体づくりをご紹介します

熱中症とは?

熱中症とは、高温多湿な環境にいることで、私たちの身体が適応できず、
体温調節機能がうまく働かなくなり、体内に熱がこもることで起こる、めまい・頭痛・吐き気などのさまざまな身体の不調のことを指します。

屋外だけでなく室内での発症も多くなっており、
救急搬送されたり、場合によっては死亡することもあります。

熱中症を発症しないためには、暑さ対策はもちろん、
暑さに負けない身体作りが大切です。

それでは早速見てみましょう。

十分な睡眠をとる

1日7~8時間の睡眠をとるように心がけましょう。

熱中症を予防するためには、
睡眠をしっかりとって身体を回復させることが重要です。
エアコンや扇風機を適度に使って睡眠環境を整え、睡眠を十分に取れるようにしましょう。

適度に汗をかく運動を行う

「インターバル速歩」を行うことで、体温調節を上手にできるようになります。

・3分間「ややきつい」と感じる速さで早歩きをする。
・その後3分間ゆっくり歩く。

  
これを、1日5セット(週4日以上)、1~2週間程度続ける。
※25℃以下の環境で実施しましょう。(室内可)

また、インターバル速歩を行った直後に、コップ1杯の牛乳を飲むことで、
血液量が増え、発汗能力が上がり、熱中症になりにくくなります。 

水分をこまめにとる

1日あたり1.2Lを目安に水分をとりましょう。
喉が渇いたと感じる時は、脱水状態のサインです。
喉の渇きを感じる前に、こまめに水分をとりましょう。
1時間ごとにコップ1杯程度が効率よく吸収されます。

さらに、スポーツドリンクなどの塩分や糖分を含む飲料は、
水分の吸収がスムーズにでき、
汗で失われた塩分の補給にもつながるのでおすすめです。

1日3食、バランスのよい食事をとる

とくに朝食は、熱中症の予防にとても大切です。
朝食で水分・塩分・エネルギーを補給することで、その後の水分・塩分不足を予防してくれます。
みそ汁は、時間のない朝でも手軽に取れ、水分・塩分を補ってくれるのでおすすめです。

【ビタミンB1:糖質をエネルギーに変える。疲労回復に効果的。】
豚肉、うなぎ、豆腐、大豆製品(味噌など)、モロヘイヤ、玄米など

【ビタミンC:免疫力を高める。ストレスへの抗体を作る。疲労回復・シミ・そばかす予防にも効果的。】
赤ピーマン、オクラ、菜の花、ブロッコリー、ほうれん草、さやえんどう・ゴーヤなど

【クエン酸:疲れの原因になる乳酸の発生を抑える。疲労回復に効果的。】
梅干し、酢、レモン、グレープフルーツ、キウイ、パイナップルなど

暑さで食欲がない、毎日バランスのよい食事をとることが難しいという方は、
手軽に摂れるサプリメントやドリンク剤を取り入れるのも良いでしょう。

ここまで暑さに負けない身体づくりをご紹介しました。
油断すると怖い熱中症ですが、暑さ対策や暑さに負けない身体づくりで予防することができます。
取り入れられる対策から始めて、暑い夏を元気に過ごしましょう!

出典:熱中症予防のための情報・資料サイト.“熱中症を防ぐために知っておきたいこと”.厚生労働省. https://www.mhlw.go.jp/seisakunitsuite/bunya/kenkou_iryou/kenkou/nettyuu/nettyuu_taisaku/index.html
, (参照2024-7-25)
出典:熱中症ゼロへ.“熱中症について学ぼう”. 一般財団法人日本気象協会. https://www.netsuzero.jp/learning/le01
,  (参照2024-7-25)
出典:健康長寿ネット.“インターバル速歩の効果”.公益財団法人長寿科学振興財団.https://www.tyojyu.or.jp/net/kenkou-tyoju/shintai-training/intabarusokuho.html , 
(参照2024-7-30)

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