あなたの耳たぶや目頭は大丈夫ですか!?動脈硬化のサインかもしれない3つの身体のチェックポイント
・糖尿病によって血糖値が高い状態が続くと血管が傷つきます。
・脂質異常症によって増加したコレステロールは血管壁に溜まりやすくなります。
・高血圧症によって常に血管が張り詰めた状態になると血管の弾力性が奪われます。
このように糖尿病、脂質異常症、高血圧症はそれぞれ、血管を傷つけ、詰まらせ、弾力性を無くすことで動脈硬化を進行させてしまうわけですが・・
動脈硬化が怖いのは、人間にとって必要不可欠な酸素や栄養を運ぶ”動脈”が硬くなってしまうため、詰まりやすくなり、その役割を果たせなくなってしまうことです。
その結果、脳梗塞や脳出血、心筋梗塞や狭心症などの重大な病気を引き起こしたり、眼底出血や下肢閉塞性動脈硬化症など頭から足の先までカラダ全身にさまざまな疾患を誘発します。
また、動脈硬化はサイレントキラー(静かな殺し屋)と呼ばれ、自覚症状がないまま静かに進行するため、日頃の生活習慣から気をつけ、小さな身体の変化にも注意するようにしましょう。
動脈硬化を進行度は調べることができる?
動脈硬化とは、その名のとおり人間の身体の中にある動脈の状態を表すしますので、肉眼で確認することはできません。また動脈硬化そのものには数値で示されるような基準はありません。
そのため、病院では血液検査の数値や血圧、尿酸値、メタボリックシンドロームかどうかなどをチェックします。
また、医療機関によっては、脳に血液を送る首の血管の様子を超音波を使って調べる「頸動脈エコー検査」や手足の四肢の血圧を同時に計測して血圧比を調べる「血圧脈派検査」、眼球の奥に走っている血管を観察する「眼底検査」などによって動脈硬化の進行を調べることもできますので、気になる場合には一度検査してみましょう。
動脈硬化のサインかもしれない3つの身体のチェックポイント
動脈硬化は自覚症状が無く、動脈は目視することができないため、健康診断の数値を確認したり、医療機関での専門的な検査をしないとなかなか気づきにくいものです。
しかし、身体からのサインで気づけることがありますので、今すぐセルフチェックをしてみましょう。
耳たぶに深いシワができていないか?
動脈硬化のサインの一つが「耳たぶのシワ」です。
耳たぶには毛細血管がたくさんありますが、動脈硬化が進行していると耳たぶの動脈も硬化が進んで血流が滞ります。また耳たぶは脂肪が多いため血流が悪く栄養が届かないと脂肪が委縮し深いシワになります。
そのため、耳たぶのシワは動脈硬化のサインと考えてシワができていないか?シワができはじめていないか?鏡を見てチェックしましょう。
目頭に扁平な黄色っぽい膨らみがないか?
目頭(上まぶたの内側付近)に黄色っぽい膨らみがある場合は、眼瞼黄色腫が疑われます。
眼瞼黄色腫は、コレステロールが沈着したもののため、脂質異常症の人に多く出現する傾向にあり、やはり動脈硬化のサインの1つとして考えられます。
アキレス腱が太くなっていないか?
本来アキレス腱は細い腱でできていますが、アキレス腱はコレステロールが溜まりやすい部位でもあります。
そのため、アキレス腱が太くなってしまっている(コレステロールが溜まっている)場合には、脂質異常症や家族性高コレステロール血症が疑われ、動脈硬化が進行している可能性があります。
動脈硬化は年齢を重ねるごとにリスクは高まっていきます。
ですので、ぜひご自身だけではなく、ご両親や祖父母など顔やアキレス腱を見て「おやっ?」と思ったら、一度検査を勧めてみたり、動脈硬化を進行させないような生活習慣を心がけるよう促してあげましょう。