美味しいだけじゃない!意外と知らないチーズの驚くべき6つの健康効果について

チーズは女性や子供にも人気があり、日常生活の中でもよく食べますが、チーズには様々な健康効果があることをご存知ですか?ここではチーズの驚くべき6つの健康効果についてご紹介します。

チーズの驚くべき6つの健康効果

1.認知症予防

BDNFは「脳由来神経栄養因子」です。脳にある神経細胞が作り出すタンパク質で、神経細胞の発生、成長、維持と再生を促進させる役割ですが、加齢とともに減少する傾向があります

BDNFが不足すると記憶力や学習能力などに関する認知機能も低下しがちです。しかし、近年カマンベールチーズがこのBDNFを増加させるということが研究によってわかってきました。

カマンベールはスーパーやコンビニにも売っていますので手に入りやすく、日常の食事に取り入れやすいですね。

※2016年から2018年に桜美林大学、地方独立行政法人東京都健康長寿医療センター、株式会社 明治の共同研究グループにて臨床試験を実施

2.骨粗しょう症予防

骨粗しょう症とは、骨密度が低下して骨がスカスカになり、骨折を起こしやすくなる病気です

骨粗しょう症の原因には、加齢、生活習慣(運動不足、食生活など)、喫煙、特に閉経後女性はのホルモンバランスの変化によっても起こります。

したがって、成人以降骨量を維持するためには、カルシウムWPしっかり摂ることに加え、ビタミンDを体内で合成するための日光浴とウォーキングなどの運動をすることが骨粗しょう症を予防するポイントになります。

チーズには豊富なカルシウムが含まれているため、骨粗しょう症の予防効果も期待できます。

成人女性だと一日に必要なカルシウムの量は650mgといわれています。

一般的なプロセスチーズ1個分25gには158mgのカルシウムが含まれておりおススメですが、脂肪分や塩分などが気になる方は低脂質のリコッタチーズなどフレッシュチーズもおすすめです。

3.高血圧予防

ブルーチーズに含まれるラクトトリペプチドが血管を柔らかくし血圧を下げる効果があることが知られています。

ラクトトリペプチドとはカルピス社が発見した成分で乳たんぱくを原料としています。体には欠かせないアミノ酸が3つ結合したものだそうです。

ペプチドは血圧上昇抑制効果を持つペプチドとして特定保健用食品に利用され、近年健康成分として注目を集めています

ただし、ブルーチーズは塩分が多いため、食べすぎると意味がなくなってしまいます。ブルーチーズの1日の目安量の上限は30g。(塩分にすると1.1g相当)サラダの上にのせたりして上手に摂るようにしましょう。

4.サルコペニア予防

サルコペニアとは加齢や病気による筋肉量の減少、全身の筋力低下に伴う身体機能低下の状態のことです。また、サルコペニアの進行は「フレイル」※に至る要因の一つです

※フレイルは「健康」と「要介護」の中間の段階であり、身体的脆弱性・精神心理的脆弱性・社会的脆弱性といった問題を抱えている状態のことを言います。詳しくはこちらの記事をご覧ください。

どのチーズにも豊富に含まれているロイシンというアミノ酸は、食べ物の摂取からしか取れない必須アミノ酸で、筋肉合成開始の合図を出す遺伝子を刺激することができます。

とくに、運動した後の30分以内に食べることがおすすめです。

5.歯の健康効果

歯の健康には口の中の酸が歯を溶かす「脱灰」と歯を守る「再石灰化」をバランスよく取ることが大事です。チーズは歯の再石灰化を手助けする効果があります。

また、チーズに含まれているカゼインが歯のエナメル質に吸着して、むし歯菌の付着を抑制する効果も期待できます。食後に2~3口ハードタイプチーズを噛むのが歯の健康におすすめです。

6.ダイエット効果

チーズに含まれている短鎖脂肪酸中鎖脂肪酸はそれぞれの働きがあります。短鎖脂肪酸は脂肪細胞と結びつく事で溜まった脂肪を燃焼させる効果が期待できます。

さらに、中鎖脂肪酸は普通の脂肪より4~5倍早く分解できるため、体には蓄積しにくいです。また、チーズに豊富なカルシウムは脂肪の吸収を抑える働きエネルギー消費を促進する働きがあります

さて、チーズはこれほど健康効果がありますが、多く食べければ食べるほど健康にいいというわけでもありません。

チーズには一定の塩分と脂質が含まれているため、食べ過ぎにも要注意です。食事は多くの品目からバランスよく栄養を摂取するのがおすすめですので、ぜひチーズも適量に食生活の中に取り入れてみてください

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