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さまざまな病気を引き起こす「動脈硬化」を進行させないために今すぐ取り入れたい3つ生活習慣について

「動脈硬化」は、日本人の死因上位のガンや肺炎とは違い、直接的な死因には上がってきません。

しかし、動脈硬化が進行するとコレステロールの固まりによってできたプラークによって、血管の内壁が狭くなり血液が流れにくい状態になってしまいます

動脈の柔軟性が失われて血管が狭くなると、当然血管が詰まりやすい状態になるため、心筋梗塞脳梗塞脳出血のような突然死のリスクが高まってしまいます。

また、心臓付近の血管が狭くなれば胸に痛みや圧迫感を感じる狭心症を起こしたり、目の毛細血管で動脈硬化が起これば眼底出血を起こし、視力障害や失明の原因にもなります

毛細血管が集中している腎臓で動脈硬化が起これば、腎硬化症慢性腎不全にも繋がります。

足の血流が滞れば、つま先などの末梢まで酸素や栄養を届けることができなくなり、シビレや痛みを感じたり(逆に感覚が鈍くなる)、下肢閉塞性動脈硬化症に進行してしまうと、足潰瘍壊疽になることもあります

このように・・

動脈硬化は、人間の全身を貼り巡っている「血管の病気」なので、死因上位の心疾患や脳血管疾患はもちろん、免疫力の低下によるガン感染症など、さまざまな病気の引き金になってしまうのが怖いところですね。

動脈硬化を進行させないために取り入れたい3つの生活習慣

健康な血管は本来ゴムホースのようにしなやかで弾力性を保っていますが、血管も年齢と共に柔軟性を失い老化していきます

そのため動脈硬化は高齢者に多い疾患ですが、男性では40代以降、女性では50代以降から増加する傾向にあり、その大きな原因の1つが悪玉コレステロールです。

コレステロールは本来、人間にとって大切な細胞膜やホルモン、胆汁などの材料になりますが必要以上に多くなると・・

余ったコレステロールは血管の壁に蓄積して、動脈硬化の直接的な原因になりますので、悪玉コレステロール値を改善するための生活習慣を心がけましょう。

1.喫煙は百害あって一利なし!禁煙を心がけて!

喫煙の弊害としては。第一に肺ガンや肺炎などが思い浮かびますが、喫煙習慣によって血流が滞ると中性脂肪の分解が遅延し、血液中の善玉コレステロールは減少し、悪玉コレステロールが増加してしまいます。

また、タバコに含まれるニコチンは、血液中に交感神経を刺激するカテコールアミンという神経伝達物質を増やすため、脈拍が早くなったり、血管の収縮を起こします。

そのため血圧が上がりやすく、長期的に血圧が高い状態が続くことで動脈硬化を進行させてしまいます

喫煙指数が300を超えると、非喫煙者に比べ動脈硬化のリスクが約4倍になりますので、喫煙習慣のがある場合は特に注意!

「喫煙指数=1日の喫煙本数×年数」1日20本吸う人の場合×15年で喫煙指数は300になります。

健康診断などで悪玉コレステロール値が高いことが分かった場合、動脈硬化も進行している可能性がありますので、禁煙に取り組みましょう。

2.ストレスは血管を痛めるので解消のための工夫を!

心理的なストレスも同様、興奮や緊張状態が続くことによって交感神経が刺激され、血管に負担(血圧上昇・脈拍増加など)をかけます。

また、カラダがストレスを受けると、抗ストレスホルモンと呼ばれるコルチゾールを分泌するために、副腎皮質ホルモンの材料になる悪玉コレステロールが増加します。

さらに、コルチゾールの作用によって、血管を収縮したり血糖値を上げ、血管を痛めてしまいます。

「ストレスなんて気持ちの問題」として考えてしまいがちですが、長期的なストレスが身体に与える影響は大きいので・・

1日のうちにどこかでリラックスできる時間を作るようにするなど、ストレスを解消するための工夫をしましょう

3.飽和脂肪酸とトランス脂肪酸の過剰摂取には気をつけて!

適度な運動は、善玉コレステロールを増やすことが分かってしますし、動脈硬化の原因にもなる肥満や脂質異常状症の改善に有効です。

しかし、運動自体が直接コレステロールを分解するわけではないので、やはり食事の見直しが重要になります

そして、悪玉コレステロールをはじめとする脂質異常が懸念されているのが、肉の脂身やラード、バターなど動物性脂肪に多く含まれる飽和脂肪酸の過剰摂取です。

飽和委脂肪酸を摂りすぎてしまうと、肝臓での悪玉コレステロールの処理が間に合わなくなってしまい血液中に残ってしまうため、悪玉コレステロール値が上がってしまいます。

また、動物性脂肪以上に気をつけたいのが、マーガリンショートニング(それらを原料にして作られるお菓子や食品など)に多く含まれるトランス脂肪酸です。

トランス脂肪酸と飽和脂肪酸を同量接収をして比較した場合、前者のトランス脂肪酸のほうが動脈硬化の発症を10倍も増やすということで、「超悪玉脂肪酸」とも呼ばれ動脈硬化学会も警鐘を鳴らしています。

このような話しを聞くと、脂肪酸はすべて身体に悪いと勘違いして油抜きをしてしまいがちですが・・

実は、脂肪酸の種類によってその働きが異なり、善玉コレステロールを増やしたり、悪玉コレステロールを”減らしてくれる”脂肪酸があります。

それが、えごま油やアマニ油、チアシード油などに多く含まれるα-リノレン酸や魚油やクリル(オキアミ)などに多く含まれるDHAやEPAなどのオメガ3脂肪酸です

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