【食事編】高齢化により食が細くなること(低栄養状態)で進行するフレイル予防について
最近、フレイル予防は健康に長生きするための大きな課題の一つと言われています。フレイル予防の3つのポイントになる栄養・運動・社会参加についてはこちらでお話ししています↓
ここでは、フレイル予防におすすめの食事を詳しく紹介します。(東京大学高齢社会総合研究機構が発表より)
加齢とともに、食が細くなった方もいるかと思いますが、低栄養はフレイルを進行させる大きな原因の一つなので、食事からフレイル予防をすることがとても大切です。
食事で注意するべき4つのポイント
①栄養バランスの良い規則的な食生活
生活リズムを整えるために、規則正しい食生活は不可欠です。1日3食、規則正しい生活を目指しましょう。
また、好き嫌いの多い食生活は、十分な栄養を摂取することが出来なくなるので、できるだけ様々な食材からより多くの栄養素を取ることが大切です。
セルフチェック:毎日、7品目以上の食品を食べていますか?
②高齢者に必要な栄養素を摂りましょう。
たんぱく質
たんぱく質は、私たちが生きていく上で欠かせない栄養素の1つです。不足すると、筋肉量の減少や筋肉機能低下などの影響により、サルコペニアにもなりやすくなってしまい、フレイルを進行させます。
加齢とともに、栄養素の吸収効率が下がってしまうので、肉・魚・卵・牛乳などから、しっかりとたんぱく質をとることはフレイル予防の大きなポイントです。
ビタミンD
骨の健康に不可欠なビタミンDが不足すると、骨粗鬆症や骨折や転倒のリスクを高める可能性があります。
特に歳を取ると、うっかり転んでしまって、歩けなくなるのをきっかけに要介護状態に生活のなる方も多いようです。怪我は生活の質にも影響を与えます。
フレイル予防に大切なビタミンDは、キノコ類や魚などの食材から摂取できる以外にも、太陽を浴びることによって、皮膚で産生することもできます。晴れの日は、少し外でお散歩をしましょう。
③みんなで楽しく食べよう
家族や友達と一緒にお話しをしながら食事をすると、食が進むなんてことはありませんか?
楽しく食事をすることは、食欲増進にもつながり、様々な食材から栄養を摂ることができますし、会話をしながらゆっくり噛んで食べることで、消化吸収を促すこともできるので、まさに一石二鳥ですね。
さらに、フレイル予防では、心理的健康も大切な予防策の1つです。コロナ禍で会食は難しいかもしれませんが、機会を見つけて社会参加をし、周囲とコミュニケーションをとることも大切にしましょう。
④食事で十分な栄養が取れない時はサプリメントで補充
身体に必要な栄養素を取りたいけど、なかなか必要な量まで食べられない、そういう時はサプリメントで補充しましょう。
全体的な食事量が減っているときにはビタミンやミネラルが不足してしまいますので、総合ビタミン剤などで補うようにしましょう。
食事を見直すことは今日からでも始められると思いますので健康長寿のために、食事からフレイル予防を意識してみてください。