ファーストフードのフライドポテトやっぱり避けたい。。酸化した油の有害性について
ファーストフード店の前を通るとサクサクに揚がったフライドポテトの臭いに釣られてしまいそうになりますし、スーパーに行けばついつい手を伸ばしたくなるのがお惣菜コーナーの唐揚げや天ぷらですね。
そのおいしさとは裏腹に注意したいのが、、油の使いまわしによって変化した過酸化油脂(酸化した油)です。
酸化した油の有害性について
油は一度調理で使ってもカスなどを取り除けば、複数回「(多少色味が変わっても)食品を揚げる」ことができます。しかし、油は高温で調理するたびに劣化しています。
また、長時間の保存は空気に触れる時間が長くなりどんどん酸化が進んでしまいます。
そして、酸化した油は人間の身体にとって毒性が強く、、
胸やけや胃もたれなどの一時的な症状の他、腸などの消化管を傷つけ下痢などの症状を起こすことがありますし、過酸化油脂を分解できる臓器は肝臓しかないため肝臓に負担がかかります。
そのため、肝機能障害や脂肪肝の原因にもなりますし、体内で生成される過酸化脂質も増加させるため、さまざまな病気の原因となる動脈硬化の原因にもなります。
また、脂質は人間の身体を構成する細胞の1つ1つを包み込んでいる細胞膜の原料となるため、酸化してダメージを受けた油を長期的に摂りすぎてしまうと、アトピー性皮膚炎や喘息などのアレルギー疾患、関節の炎症、認知症、細胞のガン化などを招きかねません。
油はできるかぎり使いまわししない!
日々の健康を維持していくためには、基本的に油は使いまわししないことが鉄則です。
しかし、外食店ではなかなか毎回油を変えるほどコストがかけることができないため、必然的に複数回(複数日)油は使いまわされます。
大手の外食チェーンでは、試験紙などで酸化度をチェックしているところもありますが、油の交換タイミングはお店によってさまざま。
なかには、つぎ足しながら数年間油を使いまわしているお店もあるようですので・・
揚げ物の臭いや色などに注意して、「ちょっとおかしいな」と思ったら口にしないようにしたり、家庭では1回で使い切るようにできるだけ少ない油の量で唐揚げや天ぷらを調理するように心がけましょう。
また、油が劣化する3大要因は「空気に触れる」「熱にあたる(高温になる)」「光が当たる」です。
そのため、保管する際にはなるべく空気に触れさせないようにしっかりと容器の蓋を閉め、温度が上がる場所や光が当たる場所は避けようにしましょう。
オリーブオイルなどに多く含まれるオレイン酸は、比較的熱にも酸化もに強いですが、
特に、身体に良いと言われる「えごま油」は、非常に酸化しやすいαリノレン酸を多く含むため、一度蓋を開けたら早めに使い切るようにしましょう(熱にも弱いため基本的に加熱調理には使えません)。
油にはたくさんの種類がある!
見た目にはあまり違がありませんが、油にはさまざまな種類があり、酸化しやすかったり、酸化しにくかったり、人間の身体に与えるその特徴も様々です。
高脂血症・糖尿病・高血圧など多くの生活習慣病に関わっているのが油であり、それらを予防するために必要なのも油です。
健康的な生活を送るためにも油の種類や特徴を知っておきましょう↓