食べる順番を変えるだけで痩せるって本当?ベジファーストのダイエット効果について
ダイエットの定番といえば「カロリー制限」や「糖質制限」などがあり、どちらもしっかりと取り組めば成果が出やすいものです。
しかし、あまりにも極端なカロリー(食事)制限をしてしまったり、糖質(炭水化物)を完全に摂らない生活を続けていると、風邪を引きやすくなったり、慢性的な体調不良に陥ってしまうことがあります。
たとえダイエットに成功して痩せられたとしても、病気がちで不健康なカラダになってしまっては意味がありませんね。
そこで、最近注目されているのが「ベジファースト」です。
ベジファーストって何?
ベジファーストとはその名の通り、食事の際に野菜(ベジ)から先に(ファースト)食べることです。
例えば空腹時にご飯やラーメン、パンなど糖質を多く含む炭水化物を先に食べてしまうと、血糖値が急上昇してしまいインスリンも急激に分泌されます。
そのインスリンの働きによって、糖質は中性脂肪に作り替えられ脂肪として身体に蓄えられてしまいます。つまり、肥満の原因になるということです。
そこで、炭水化物よりもはじめにサラダなどの野菜を食べるようにすることで、野菜に含まれる食物繊維の作用によって糖質の吸収スピードを抑えることができます。
順番としては、
食物繊維が豊富な野菜、タンパク質が多い肉や魚、糖質が多い炭水化物です。
普段からこのような食事の順番を意識するだけでも、肥満体質の改善に繋がり、無理がなく健康的なダイエットを続けることができます。
血糖値の上昇スピードを抑える食物繊維って?
野菜(海藻類を含む)に含まれる食物繊維には、不溶性食物繊維と水溶性食物繊維の2種類があります。
キノコ類や豆類に多く含まれる不溶性食物繊維は腸内環境を整えるてくれます。そして、特に血糖値の上昇を抑えてくれるのが大麦、ゴボウ、海藻などに多く含まれる水溶性食物繊維です。
水に溶けにくい不溶性食物繊維とは違い、水溶性食物繊維は水に溶ける性質がありネバネバとします。
そのネバネバが食物を包み込み腸内をゆっくり進むため、消化吸収も遅くなり血糖値の上昇を緩やかにしてくれるので、食後の血糖値スパイク対策にもなります。
ちなみに、最近よくコンビニなどでも「糖質の吸収を抑える」「糖の吸収をおだやかにする」といった、機能性表示食品や特定保健用食品などのお茶を見かけますが、
実は、これらの飲料に入っているのが、トウモロコシデンプンから作られた難消化デキストリンと呼ばれる水溶性食物繊維です。
ベジファーストで健康的なダイエットを!
お腹がすているときは、ドンブリなどのご飯やラーメンなどの炭水化物からがっついて食べてしまいがちですが、大量の糖質が一気にカラダに入ってくると、血糖値の急上昇を招き肥満の原因になってしまいます。
そのため、お腹がすいている空腹時こそ、食物繊維が豊富な野菜を先に食べるようにしましょう。
日々の食生活でベジファーストを意識することで、血糖値の上昇が緩やかになり太りにくい体質になりますし、糖尿病や動脈硬化などの生活習慣病のリスクも抑えられます。
また、野菜類を食べる際には必然的に良く噛むので満腹感も得られやすいので、無理なく健康的なダイエットを続けられるのがベジファーストの良いところですね。