冬の寒い季節、風邪やインフルエンザが流行し始めると、予防策に悩まれる方も多いでしょう。
手洗いや、栄養バランスの良い食事などはもちろんですが、意外にも見落とされることが多い「水を飲む」というシンプルな行動が、健康維持に驚くほどの効果を発揮します。
今日は、なぜインフルエンザ対策に水分補給が効果的なのか、さらにより効果的な水分補給をご紹介します。
「デトックス効果で免疫力を底上げ」
私たちの体の60%以上が水分で構成されているのはよく知られていますが、水は単純に「潤い」以上の役割を果たします。その中の一つとして、老廃物を尿や汗として排出しやすくします。これが「デトックス効果」です。
デトックスが進むと血流が良くなり、全身に栄養素や酸素が効率よく行き渡ります。同時に、免疫細胞の働きも活性化され、風邪やインフルエンザのウイルスに対抗する力が高まります。
「潤いのバリア」
ウイルスは乾燥した環境を好みます。そのため、冬場は特に喉や鼻の粘膜が乾燥し、ウイルスが襲いやすくなります。
水を飲むことで粘膜が潤い、自然なバリア機能が強化されます。加湿器を使うことと同じくらい重要なのが、この「体内からの加湿」です。
日常生活でこまめに水を飲む習慣をつけるだけで、ウイルスの侵入を防ぐ手助けができるのです。では、インフルエンザ予防のための効果的な水分の取り方を見てみましょう。
1. こまめに少量ずつ飲む
一度にたくさんの水を飲むより、1日を通して少量ずつ飲む方が体に負担をかけず効果的です。 特に以下のタイミングで意識的に水分を摂取できるようにしましょう。
朝起きた直後：睡眠中の水分不足を補います。
食事の前後：消化を促進してくれます。
仕事や勉強の合間：集中力が高まります。
お風呂や寝る前：血液の流れをよくしてくれます。
2. 温かい飲み物を選ぶ
冷たい水では体を冷やしてしまい、免疫力を低下させてしまうことがあります。 特に冬場は、次のような温かい飲み物がおすすめです。
白湯：消化を助け、体を温めます。
ハーブティーやカモミールティー：炎症を抑えたり、ウイルスを抑制したり、体を温める効果もあります。
緑茶やほうじ茶：ポリフェノールがウイルスの気道粘膜への付着や細胞への侵入を阻害し、ウイルス増殖を抑制します。
3. ミネラルや電解質を補給する
インフルエンザ予防には、ミネラルや電解質が大切な役割を果たします。
麦茶やルイボスティーなどは、カロリーも抑えミネラルも補うことができます。
スポーツドリンクで水分補給する場合は、糖分や塩分などの摂りすぎに注意しましょう。
4.のどを潤すタイミングを逃さない
のどが完全に乾いたと感じる前に少しずつ潤して、乾いた状態を作らないことが大切です。
意識して少しずつ摂取しましょう。
5. 水分補給を食事にも取り入れる
飲み物だけでなく、スープや鍋料理、果物などから水分を摂ることで効率よく体を潤せます。 特にビタミンCや抗酸化成分を含む柑橘類、リンゴ、キウイなどの果物は、免疫力アップに役に立ちます。
水分摂取を習慣化するポイント
水分は、意識して習慣化したほうがとりやすいので、自分なりの習慣化をしてみましょう。
スマートフォンのリマインダーを利用したり、お気に入りのマグカップや水筒を使って楽しく飲む習慣を作ることもおすすめです。
水分補給は手軽でシンプルながら、インフルエンザ予防には欠かせない生活習慣です。喉を潤し、体を内側から守るために、毎日の生活に「こまめな水分補給」をぜひ取り入れてください。
