魚油のDHA・EPAに代わる今注目のクリルオイルとは?
クリル(Krill)
クリル(Krill)とは南極オキアミと呼ばれる海に棲む動物プランクトンの一種。
見た目は、同じ甲殻類であるエビのようですが、十脚目のエビとは違うオキアミ目の生物です。
クリルは栄養が豊富な植物性プランクトンを餌としています。
そのクリルが、クジラなどの大きな水生生物の貴重な食料源になっているのです。
クリルオイルとは
クリルオイルとは、そのクリル(南極オキアミ)から抽出された油のことです。
クリルが捕獲される南氷洋は海洋汚染が極めて少なく、栄養も豊富であることから、ピュアな栄養源として人気が高まっています。
クリルオイルには、EPA エイコサペンタエン酸 、DHA ドコサヘキサエン酸 といったオメガ3系脂肪酸に加え、リン脂質とアスタキサンチンを天然に含み、その吸収率が優れているのが大きな特徴です。
リン脂質
リン脂質(レシチン)は、動植物すべての細胞に含まれており、細胞に栄養分を供給したり、老廃物を排出したりします。
細胞で活躍するレシチンを補うことは全身の健康につながるのです。
特に、これまで元気にさせることが難しいとされてきた脳でも多くの働きをしますから、年齢とともに気になり始めるうっかりやぼんやりを力強くサポートします。
脳のエイジングケアとして期待されています。
アスタキサンチン
いわしなどの青魚に含まれるDHAやEPAは酸化しやすいという弱点を持っています。
クリルオイルに含まれるアスタキサンチンは、酸化を強力にブロックし、DHAが働きやすい環境をつくります。
クリルオイルはこれらすべてを含む天然の健康食品なのです。
クジラのパワーの秘密はクリルオイルにあった!
クジラは南氷洋の冷たい海の中でも、常に36℃に体温を維持しています。
その秘密はクリルを主食として常に血液がサラサラだからです。
また1回の呼吸で1時間近く潜っていられるほど、卓越した酸素運動能力を持っています。
このようなクジラの生命力を生み出す源がクリルなのです。
クリルオイル特有の効果
①リン脂質パワー
②体内に吸収しやすいしくみ
③オメガ3の酸化を防ぐ成分も含有
クリルオイルには良質で効率よく利用できる「DHA」と「EPA」がたっぷり含まれています。
クリルオイルのDHA/EPA
クリルオイルのDHAやEPAはリン酸塩というものにくっついた構造をしている「リン脂質型」です。
皆さんは「リン脂質」という名前を聞いたことがあるでしょうか?
リン脂質にはいろんな種類がありますが、一般的によく知られているのは「レシチン」です。
原料によって大豆レシチンや卵黄レシチンがあります。
魚油(魚由来)のDHA/EPA
魚油のDHAやEPAはグリセロール(別名グリセリン)とくっついた構造をしている「グリセリド(脂肪)型」です。
脂肪、つまり「油」ですから、水をはじく性質があります。
からだの中ではほかの脂肪と同じようにエネルギー源として使われ、あまったものは皮下脂肪や内臓脂肪などの「脂肪組織」に蓄積されます。