薬とサプリメント、一緒に摂って大丈夫?
サプリメントは、カプセルに入っていたり錠剤になっていたりと、形が似ているので、薬と混同されがちです。
とはいえ、サプリメントは食品であるという理由から、薬と一緒に飲んでも構わないと思っている人もいるようですが、果たして本当に大丈夫なのでしょうか?
実は、避けた方がいいケースがあります。
サプリメントだから危険だというわけでなく、食品として薬との同時摂取を避けた方がいい場合があるからです。
それはどういう場合かというと「薬の効果を阻害してしまうケース」と逆に「増幅してしまうケース」とがあります。
薬の効果を邪魔するよりも、効果の増幅しに注意!
身体のために飲んでいる薬の効果を邪魔してしまうのは困りますが、実際は増幅してしまうケースの方が危険は高いと言えます。
例えば、血圧を下げる薬の効果を増幅した場合、極端な低血圧となってしまうことがあります。
有名なのは、カルシウム拮抗薬が含まれる降圧剤と、生のグレープフルーツの同時摂取は避けなければなりません。これはグレープフルーツに含まれる酵素が反応してしまうからだそうです。
ほかにもコレステロールを下げる薬などもNGの場合があります。
その他、ワルファリンという血液を固まりにくくする薬と、ビタミンKの同時摂取は避けなければなりません。ビタミンKを多く含む納豆などは避けた方がよい食品となります。
また、青魚などに豊富なオメガ3脂肪酸のうちDHA・EPAはワルファリンの効果を増幅してしまいますから避ける必要があります。
このように、そもそもお薬には避けた方が良い食品というものがあります。
最近では、薬に注意書きとして避けるべき食品や栄養素が記載されていますから、お薬を使う場合にはよく読んでおいてください。
新しく薬を使い始める場合や、現在常用している薬があるなかで新しくサプリメントを始める場合などは、かかりつけのお医者さんにご相談されることをおすすめします。