ふくらはぎなどに浮き出た静脈が気になる下肢静脈瘤の中期症状について
下肢静脈瘤の中期タイプ
太い静脈が浮き出てきて、うっ滞(血が滞ること)症状が長年にわたって続き、慢性的な足のむくみに悩まされる状態は下肢静脈瘤の中期症状だと言えます。
そして、かゆみを感じ始めたら「うっ滞性皮膚炎」の一歩手前というサインで注意が必要です。この段階で静脈瘤を自覚する人が多いそうです。
改善するには積極的にセルフケアに取り組み、血液の循環を促す必要があります。場合によっては、専門医のいる病院を受診・検査をして治療を選択することも考えられます。
外見上の症状以外に見られる自覚症状
足が重い、だるい
最も多いのが足の疲労感です。特に片方の足だけにあらわれたら注意が必要です。静脈瘤ができている足だけにでている可能性があるからです。
足がつる(こむら返り)
普通は筋肉が疲労する運動中に起こりますが、下肢静脈瘤が原因の場合は、むしろ睡眠中や早朝に目が覚めた時に起こることが多いのです。睡眠中に何回もこむら返りを起こすときには、下肢静脈瘤を疑いましょう。
足がむくむ
むくみは、医学的には「浮腫(ふしゅ)」といい、皮膚の下にある細胞と細胞の間に、余分な水分がたまっている状態を意味します。静脈の血流やリンパ液の流れが滞ると、むくみにつながります。
足が痛む
下肢静脈瘤は、女性の生理周期に合わせて痛くなることがあります。また、ひざや腰に、二次的な痛みを感じることもあります。
セルフ診断の結果について、ご不安に思う方は、一度循環器内科にご相談ください。
【参考】一番よくわかる下肢静脈瘤の防ぎ方・治し方