紫外線を浴びることで得られるメリットと紫外線に負けないために摂りたい栄養素について
夏になると紫外線対策をする人が多いですが、実は紫外線は一年中降り注いでいます。
一般的に、紫外線は身体に悪い影響を与えるものというイメージが先行していますが、実は紫外線を適度に浴びることは、健康を維持するために必須であり、身体に良い影響も与えるため、紫外線とは上手に付き合っていくことが大切です。
ビタミンDの生成に役立つ紫外線
紫外線を浴びることで、体内ではビタミンDが生成されます。
ビタミンDは、カルシウムの吸収を促進し、骨量を維持し、骨粗鬆症を防ぐためにとても大事で、骨量のほかにも身体のあらゆる健康維持に役立つことが研究されています。
ただし、紫外線を浴びすぎると、皮膚の細胞内に大量の活性酸素が発生し、表皮細胞の代謝が衰え、肌の老化、シミ、シワ、ハリ、弾力性の低下を招くことがありますので、過剰に紫外線を浴びることは危険です。
日光浴は場所、時間、季節、肌質によって異なりますが、基本的に、1日に必要な日光照射時間は夏の場合、15〜30分程度、冬なら1時間前後がおすすめです。
意外にも浴びてしまっている紫外線
紫外線というと直射日光をイメージしてしまいやすく、肌の感覚にも騙されやすいですが、、
曇っている日でも太陽からの直射光だけではなく、直射光が大気中の分子に当たって散乱した散乱光、直射光が壁や地面で反射した反射光と、3方向からの紫外線を浴びることになります。
ですから、曇りの日も雨の日も、秋も冬も関係なく、一年中にしっかりと紫外線対策をする必要があります。
一般的に知られている紫外線対策は基本、日焼け止め、帽子、サングラス、日傘などの外用対策ですが、実はインナーケアの紫外線対策も大切です。
紫外線に負けないために摂りたい栄養素について
1.ビタミンACE(エース)
ビタミンACEとはビタミンA、C、Eのことです。一般的にはビタミンCの摂取が大事と知られていますが、実はどちらも優れた抗酸化力をもつ栄養素です。
ビタミンA
ビタミンAは、皮膚や粘膜の保護、肌のうるおいやハリを保つ効果があります。食材はにんじん、かぼちゃ、ブロッコリー、トマトなどに多く含まれます。
ビタミンC
ビタミンCは、一般的に知られている抗酸化栄養素です。シミ、そばかすの原因となるメラニン色素の生成を抑え、肌のコラーゲンの生成を促進し、肌の弾力を保ち、うるおいをもたらします。
ビタミンCが含まれる食材はゆず、いちご、小松菜、キウイ、グアバ、ブロッコリー、レモン、アセロラなどがありますが、柑橘系の果物の中には、紫外線を吸収させやすくするソラレンが多く含まれているため、夕方や夜で食べるのがおすすめです。
ビタミンE
若返りのビタミンと呼ばれるビタミンE。血行を良くし、代謝を高める効果以外、活性酸素の発生も防げます。
ビタミンEが含まれる食材はレバー、ごま、ナッツ類(特にアーモンド)、アボカド、うなぎなどがあります。ビタミンCとEを一緒に摂ると、より良い効果が期待できます。
2.リコピン
リコピンは優れた抗酸効果がある成分です。トマトに多く含まれているため一般的に知られています。
実は、スイカにも多く含まれていて、紫外線でできた活性酸素を消去し、日焼けの予防と回復にも効果があります。
いつまでもきれいにいられるように紫外線対策は不可欠です。物理的日焼け対策以外にも、ぜひインナーケアを試してみましょう。