クリルオイルの原料について教えてください
クリルオイルの原料は『南極オキアミ』というプランクトンです。えびのような形をしていますが、実はプランクトンなのです。オキアミは小さな生き物ですが、食物連鎖上とても重要な役割を果たしています。
小魚がオキアミを食べその小魚をマグロや鯨が食べることにより、地球上の食物連鎖が成り立っているのです。このように、南極オキアミは食物連鎖の１番始まりの生物であるため有害物質の生物濃縮が進んでいない事が特徴です。
マグロの魚油等は、水銀が含まれるのではないか、等と言われる場合もありますが、クリルオイルにはそのような心配がありません。南極オキアミが生育する南極海は世界有数の、汚染されていないキレイな海域ですからとてもクリーンな素材と言えます。
いつ頃からサプリメントになったのですか？
オキアミの研究がスタートした のは今から50年ほど前。食料として地球上の食料危機を救う貴重なタンパク源として注目されたのです。しかし当時はオキアミが食品として陽の目を見ることはありませんでした。
それは、オキアミが非常に鮮度が落ちやすい生物だったことに起因します。オキアミは酸化しやすいため、流通技術や輸送対策が必要となり、コストがなかなか合わないのが実情でした。
今までは安定的に供給することが難しかったオキアミですが、ここ数年で状況は一変しました。オキアミを海水ごと船上に水揚げし、それを船上でオイルに加工する技術を確立したのです。
この技術によって、一斉にクリルオイルが世界中に広がりました。体感性が高く、その力を感じやすいクリルオイルは、アメリカやオーストラリアであっという間に人気サプリメントになりました。ここ数年では、ＴＶ番組でも取り上げられるほどクリルオイルは人気です。
どんなことが期待できますか？
オメガ3は日本でもおなじみの 言葉ですよね？オメガ3とは青魚で話題のDHAやEPAの事です。このオメガ3（DHA・EPA）はクリルオイルにも含まれています。
グリーンランド等に住んでいるイヌイットは、生活習慣病になる確率が極めて低いそうです。グリーンランドはとても寒い場所で、野菜や穀物は育ちません。そのため、イヌイットの食事の内容はアザラシやクマのお肉だそうです。
でも、肉食生活をしているのに、なぜイヌイットは動脈硬化や高脂血症等にならないのか？それは、彼らが食べているアザラシやクマは海洋生物を主食としているため。
アザラシやクマの肉の中にはたっぷりとオメガ3が含まれているからなのです。オメガ3は、厚生労働省２2010年版日本人の食事摂取基準でも1日1グラムの摂取が推奨されています。
普通のオメガ３サプリと比べて何が利点ですか？
クリルオイルにもこのオメガ３（ＤＨＡ・ＥＰＡ）が含まれていますが、クリルのオメガ３（ＤＨＡ・ＥＰＡ）は、通常の青魚等のオメガ３（ＤＨＡ・ＥＰＡ）とは違い、特殊な形をしています。
少し話は専門的になりますが、クリルオイルのDHAやEPAはリン酸塩と言う栄養素と結合しています。リン酸塩と結合したオメガ3（DHA・EPA）は、油なのに、水に溶けるようになります。
水に溶けるようになったオメガ3（DHA・EPA）は、体内ですみやかに効率よく吸収されることができ、身体の隅々まで届くと言われています。これが、クリルオイルのオメガ3が注目されいている理由です。
クリルオイルはなぜ赤いのですか？
クリルオイルは赤い色をしています。これは、オキアミに含まれるアスタキサンチンの色です。
EPAやDHAは、サラサラ成分として有名ですし、健康維持のために欠かせないものですが、唯一の弱点は酸化しやすいことです。
クリルオイルに含まれるアスタキサンチンはEPAやDHAが酸化するのを防ぎ、栄養素が新鮮なまま、体中に届く手助けをしています。
クリルオイルを飲むといいことがありますか？
生活習慣の乱れ……例えばバランスの悪い食事、運動不足、喫煙、飲酒など、生活習慣に関わる様々な問題を抱える方は、日本国内に1300万人以上もいると言われていますね。
オキアミには良質のオメガ3が含まれれています。オメガ3には、このような生活習慣の乱れから来る様々なリスクに備えたり、役立つことがわかっています。
実際に、臨床試験（医薬品などで有効性を確認するために、実際にヒトに投与する試験研究のこと）も行われており、多くのデータに裏づけされていることもクリルオイルの特徴です。
また、青魚のサラサラ成分とも比較を行っていましたが、クリルオイルが断然良い結果となりました。
米国では、クリルオイルは青魚のサラサラ成分の3倍の効果があると言われています。そのほかにも、ふしぶしのスムーズな動きのサポート、運動時の栄養補給としても役立ちます。
また、女性にとっても素晴らしいことが分かっていて、クリルオイルは更年女性特有のさまざまな悩みを和らげるという実験データも確認されています。予防医学の考え方が進んでいるアメリカでも人気の健康成分です。
サプリ先進国の米国ではポピュラーなんですか？
クリルオイルが安定供給されるようになってからまだ10年もたっていませんが、米国ではオメガ3といえばクリルオイルというのが一般的になりました。薬局のみならず、コストコ等のスーパーにもクリルオイルが陳列されています。
米国は日本の国民健康保険制度にあたるものがないため、アメリカ人は自分の健康にとても敏感です。病気にならないための〝予防医学〞と言う考え方が進んでいるため、新しい健康食品（サプリメント）は、すぐに有効性・安全性の調査が行われます。
クリルオイルは、そんな健康食品大国アメリカで評価の高いサプリメントなのです。日本でももっと普及すること間違いないですね。
