意外と知らない下肢静脈瘤に有効な「着圧ストッキング」と「弾性ストッキング」の違いについて

血流改善が下肢静脈瘤の予防や緩和に繋がります。下肢静脈瘤の治療方法の一つに圧迫療法というものがあります。足首に強い圧力をかけ、上に向かうほど圧力を弱めることで、血液の逆流を妨げ上に押し上げる方法です

これのための大事なアイテムが『弾性ストッキング』

下肢静脈瘤の初期段階であれば、弾性ストッキングを適切に使いながら「血管を鍛える」ことと「血流を良くする」ことで、不快な症状を解消することができます。

ふくらはぎのポンプ機能を支える弾性ストッキング

弾性ストッキングをはくと、歩くたびにふくらはぎや足首が締め付けられたりゆるめられたりして、循環が良くなります。

市販のいわゆる着圧ストッキングも同じ構造ですが、圧力は弱めにできています。違いを見極めるポイントは、一般医療機器の基準に合致しているかどうかです

またドラッグストアで手軽にお安く買えるものは圧力が弱め、専門店や医療機関などで販売されている比較的高額なものが、圧力が高い弾性ストッキングだということが多いです。

弾性ストッキングの選び方・はき方

弾性ストッキングは、サイズが合わないと効果がないばかりか、しびれなどが出る可能性がありますので、足首とふくらはぎの太いところのサイズを図って推奨サイズを使いましょう

ストッキングのはき方にも注意が必要です。しっかりと圧力をかける必要があるので、かかとがずれたり、かかとやひざの裏にシワができているのはNG。

つま先がオープンなタイプは、汚れが整えやすくなっています。その場合も、しっかり伸ばしてはくのがおすすめです。

弾性ストッキングは、圧力をしっかりとかけるためのもの

折り返してはくのもNGです。何回も使用して繊維が伸びて、圧力が弱くなってきたなと感じたら、新しいものに交換するのが医療アイテムとしては大事なポイントです。(まだはけるのにもったいないなと考えずに)

似ているようで「弾性ストッキング」「着圧ストッキング」に大きな違いがあることがわかりました。はくだけで血流改善の効果が期待できるストッキングは賢く活用していくととてもよいですよ。

関連記事一覧