
「寝ても疲れが取れない」その原因、夏の“睡眠の質”かも?
この時期になると、
「寝ても寝ても疲れが抜けない」
「体がだるくて重く感じる」
こんな経験、ありませんか?
暑さや湿度の影響で、睡眠の質が低下しやすい季節。睡眠不足だけではなく、浅い眠りが続くと心身の不調につながることもあります。
今回は、睡眠の質を高めるポイントや、最近注目されている「リカバリーウェア」や「快眠枕」、さらに体の内側からの睡眠ケアに役立つ栄養素についてご紹介します。
暑さで浅くなる夏の眠り
夏の夜は、寝苦しさやエアコンの冷えによって体温調節がうまくできず、眠りが浅くなりがちです。
その結果、脳や筋肉が十分に休めず、疲労感が翌朝まで残ってしまうこともあります。
また、寝具やパジャマがムレたり、汗で不快感があると、無意識に何度も目が覚めて熟睡を妨げる原因にもなります。
着て寝るだけ!「リカバリーウェア」
そんな中、近年注目されているのが「着るだけで疲労回復をサポート」してくれる機能性パジャマです。
どんな仕組みかというと・・・
遠赤外線や鉱石配合素材
特殊な繊維が、自分の体温をキャッチして、遠赤外線として体に戻します。
この「じんわり温める」働きが血行を促進。
吸放湿・接触冷感素材
汗をすばやく吸って放出し、ムレやベタつきを軽減。
「寝る=体力回復する時間」を、衣類の力で高めてくれるのがこのリカバリーウェアの魅力です。
効果をしっかり活かすためには、室温にも気をつけることが大切です。
室温は28℃以下を目安にエアコンなどで調整しましょう。
枕で変わる!睡眠の質
自分に合っていない枕は、首や肩の緊張を引き起こし、睡眠の質を下げる原因になります。とくに夏場は、熱がこもりやすく、寝返りも増えるため、以下のポイントを見直してみましょう。
高さ
仰向けでも横向きでも、首のカーブが自然に保てる高さがベストです。
素材
通気性が高く、熱がこもらないものがおすすめです(パイプ・ジェル・冷感ウレタンなど)。
形状
頭と首をしっかり支える立体構造タイプは、寝姿勢を安定させ、肩こり・いびき予防にもなります。
最近は、睡眠中の体温変化に合わせて温度を調整する枕や、寝返りが打ちやすい設計など、機能性に優れたアイテムも増えています。
ぜひ、ご自分に合った枕を見つけてみてください。
眠れる体をつくる、栄養素のチカラ
快眠のためには、睡眠環境だけでなく、体の内側のケアも大切です。
最後に、疲労回復やリラックスに役立つ栄養素をご紹介します。
GABA(ギャバ)
神経の興奮を抑え、ストレス緩和や入眠をサポートしてくれます。
例:トマト、メロン、じゃがいもなど
トリプトファン
トリプトファンは「セロトニン」「メラトニン」という睡眠を促進するホルモンの材料になり、自然な眠気を引き出します。
例:豆腐、納豆、米、そば、チーズ、ひじき、わかめ、バナナなど
さらに、ビタミンB6を一緒に摂ると、トリプトファンの働きがスムーズになります。
マグネシウム
神経の働きを整え、深い眠りへ導くミネラルです。
例:豆腐、納豆、ナッツ類、そば、あおさ、切り干し大根、枝豆など
メラトニン
「眠りを誘うホルモン」と言われ、自然な眠気と眠りのリズムを調整するのに役立ちます。
栄:白菜、キャベツ、トマト、さくらんぼ、米、小麦など
カルシウム
神経の働きを整え、筋肉をリラックスさせて、深い眠りへ導くミネラル。
例:豆腐、納豆、小松菜、モロヘイヤ、切り干し大根
忙しい日や夏バテで食欲がないときは、サプリメントなどの活用もおすすめです。
ぐっすり眠って、元気に夏を乗り切ろう
どんなに運動や栄養に気をつけていても、睡眠の質が落ちると、体の回復が追いつきません。
しっかり眠って、すっきり起きる。そんな毎日が、明日の元気につながります。
今年の夏は、「リカバリーウェア+枕+栄養」を見直して、元気に乗り切りましょう。
出典:山梨県厚生連健康管理センター.“暑い夏をのりきろう!~安眠ポイントについて~.https://www.y-koseiren.jp/special/rest_relax/3056, (参照2025-07-08)