最近よく聞くグラスフェッドバターの「グラスフェッド」って何? なぜ良いと言われるのか?
近年、健康や美容に気を使う人々の間で人気を集めているグラスフェッドバターですが、なぜ普通のバターではなく「グラスフェッドバター」が注目されているかご存じですか?
グラスフェッドバターは英語でgrass-fed-butterとなり、それぞれ分解するとgrassは「牧草」のことで、fedは「エサを与える」という意味のfeedの過去分詞で、butterはバターです。つまり、直訳すると「牧草で育った牛のバター」ですね。
日本でなじみがあるバターのほとんどは、大豆やトウモロコシなどの穀物で育ったグレインフェッドバター(grain-fed-butter)で、体に蓄積しやすい飽和脂肪酸を多く含んでいますが、、
グラスフェッドバターには、血流の改善やアレルギーの抑制など身体に良いオメガ3などの必須脂肪酸を多く含み、同じバターでも性質に大きな違いがありますので、ここではグラスフェッドバターの効果や効果的な摂取方法を考えていきます。
「シリコンバレー式 自分を変える最強の食事」という本で話題に!
グラスフェッドが注目されたのは、バターコーヒーダイエットが始まりです。
アメリカのIT企業家ディヴ・アスプリー氏が執筆した「シリコンバレー式 自分を変える最強の食事」で紹介されている、コーヒーにグラスフェッドバターを入れて飲むバターコーヒーには、抗酸化作用がありアンチエイジングも期待できる。とセレブたちがこぞって取り入れたダイエット方法でした。
著者自らの身体を計測して費用と時間をかけ研究したディヴ・アスプリー氏はなんと140kgの超肥満体から50kgも減量したそう。
さらには脳のパフォーマンスまでアップするというから大騒ぎ。一躍ダイエット界の主役に躍り出たわけです。
しかし、日本では正しい方法が伝わらずに小ブームで終わった感がありますね。
それは、このダイエット方法には普通のバター(穀物で育った牛からできたグレインフェッドバター)では意味がなく、グラスフェッドバターじゃないと逆に太ってしまうということが知られていなかったからなんです。
完全無欠のバターコーヒーに必要なのがグラスフェッドバター
バターコーヒーとは、有機栽培の良質な豆から抽出したコーヒーに、無塩の「グラスフェッドバター」大さじ1~2杯と、MCTオイル(ココナッツから抽出した中鎖脂肪酸オイル)大さじ1〜2杯を加えたものです。
ディヴ・アスプリー氏は、カフェインは脳の炎症を防ぐとともに、エネルギー消費量をアップさせ、中性脂肪減少効果が期待できるのが「完全無欠コーヒー」だと言っています。
これは、グラスフェッドバターに含まれるオメガ3脂肪酸などの不飽和脂肪酸の、血流改善やコレステロール値の低下、免疫力の向上、アレルギー抑制、代謝改善等がその理由だと考えられます。
また、最近は健康やダイエットに興味のある人々の中で、グラスフェッドバターだけでなくグラスフェッドビーフを食べる人が増えています。
バターだけじゃない!?グラスフェッドビーフにも注目
牧草牛は、自由に動き回れる広大な自然環境でストレスのない環境下で放牧され、牧草や干し草のみを食べて育ちます。
また、放牧された牛はよく運動をするため、その肉は赤身が多く肉質は締まって硬めながら肉本来の味や香りがします。
特に糖質制限ダイエットをしている方には赤身肉は推奨食材のひとつです。
グラスフェッドビーフの赤身肉はビタミン、ミネラルが豊富で、抗酸化作用のあるオメガ3脂肪酸を豊富に含んでおり、高タンパク質・低カロリーでダイエットにはうってつけの食材です。
さらに赤身肉に含まれているミネラルの中でも鉄分と亜鉛は美容に大きな役割を果たしてくれます。
「亜鉛」は体内にある2,000種類以上の酵素のうち、約300種類の酵素の合成に欠かせない問い合われています。 新陳代謝、抗酸化、細胞分裂やたんぱく質の合成、免疫力活性化を高め、お肌のターンオーバーを促して美肌に導きます。
最近ではグラスフェッドビーフやバターを使った糖質制限メニューのあるレストランなどもできているようです。体調不良に悩んでいたりダイエットを考えている方は、このグラスフェッドを取り入れてみてはいかがでしょうか。