抗酸化の最強トリオ!老化に負けない身体作りのためのビタミン A・C・E

ビタミンエースといえば、何を思い浮かべますか?なんとなく「エース」と聞くとスポーツやトランプを思い浮かべる人も多いかと思います。

実はエースとは、ビタミンA・C・Eのこと。美容と免疫力アップの最強抗酸化ビタミン、ビタミンA・C・Eの話です。

ビタミンには脂溶性のA、D、E、Kと水溶性のB群、Cがあります。この中でも特にA・C・Eは抗酸化作用が強いのが特徴です。

老化の原因になる酸化に対抗するビタミンA・C・E

酸化」とは酸素とくっつくことです。鉄は古くなると表面が酸化して錆びますよね。人間の身体にも錆びは存在するのです

身体の酸化が進むと動脈硬化になったり、お肌の老化シミシワ免疫力の低下などあらゆる障害が出てきます。

例えば動脈硬化について考えてみます。コレステロールには、善玉のHDLと悪玉のLDLとがあります。LDLはコレステロールを身体のあちこちに運んでいきます。

とても悪い奴と思われてきましたが最近の研究では、LDLそのものが動脈硬化を起こすのではなく、LDLに活性酸素が結びついて酸化したLDLになると身体に悪さをするということが判ってきています。

酸化したLDLは血管を硬くしコレステロールを運んで詰まらせたりしますが、ビタミンA・C・Eはこういった酸化に対抗し錆びと闘ってくれます。

また、ビタミンA・C・Eはお肌にも重要な役目を果たします。

外的要因のお酒やたばこ、紫外線などのストレスを受けると体の中には非常に攻撃的な活性酸素が作られます。

活性酸素が厄介なのは、動脈硬化や癌の発生のほかに、コラーゲンを変化させてしまい老化を促進させてしまうことですが、この老化に対抗してくれるのが、強い抗酸化力を持つビタミンA・C・Eなのです。

それではビタミンA・C・Eのそれぞれの働きを見てみましょう。

ビタミンA

ビタミンAは、レチノール、レチナール、レチノイン酸の総称で脂溶性ビタミンです。また、緑黄色野菜に含まれるベータカロテンは、摂取すると小腸でビタミンAに変換されるのでプロビタミンAと呼ばれビタミンAの仲間です。

ビタミンAの主要な成分であるレチノールには、目や皮膚の粘膜を健康・抵抗力を強めるといった働きがあります。これが不足すると夜盲症となり暗闇で著しく視力が落ちます。また、近年レチノールは上皮細胞で発癌物質の効果を軽減するといわれています。

ビタミンC

美容に効果を発揮することで知られています。コラーゲンの合成を促進し、皮膚や粘膜の健康維持を助け、肌の老化やシミを予防します。

コラーゲンは美容でよく使われますが、実は美容だけに関わっているわけではありません。コラーゲンは、繊維状のタンパク質で、細胞と細胞をつなげる役割があります。

皮膚・血管・軟骨などに存在し、人体の約30%を占めています。コラーゲンを合成するためにはビタミンCは欠かせないものです。

また、ビタミンCは免疫力を高めて風邪をひきにくくしたり、ストレスへの抵抗力を高めたり、肝機能を高めてくれます。特に動脈硬化など血管系疾患の予防にも大きな役割を果たしてくれます

ビタミンE

血管が老化し血流が悪化して動脈硬化になると、高血圧や心筋梗塞といった様々な病気を引き起こします

ビタミンEの強力な抗酸化作用は血中のコレステロールや脂肪の酸化を防ぎ、血管を柔らかく保って動脈硬化の予防に役立ちます。

また、毛細血管を広げる働きがあり末梢血管の血行障害が原因と考えられる下肢静脈瘤や腰痛、冷え性などの症状の改善にもつながります。全身の血流がよくなることで細胞の新陳代謝も活発になり、美容効果も期待できます


老化に負けないために必要なビタミンA・C・Eは、身近な食べ物からでも摂取できますので、ビタミンエースを意識した食事を心がけましょう

ただし、身体にいいからとたくさん食べてしまうと、必要以上に糖質などを多く摂ってしまうこともありますので、A・C・E効率よく摂取するためにはサプリメントを活用するのも良いでしょう。

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