目も日焼けする?紫外線から目を守る方法!

日焼け」と聞くと、どこのことを思い浮かべますか?多くの方は、肌のことを思い浮かべるのではないでしょうか。

でも実は、目も紫外線によって日焼けしているんです。

特に春先は紫外線量が急に増え、4月・5月は真夏と同じくらいの紫外線が降り注ぎます
そのため、気づかないうちに目に大きな負担がかかっているなんてこともあります。

今回は、大切な目を紫外線から守るための効果的な方法をご紹介します。
今日からできる簡単な対策で、目の健康をしっかり守りましょう!

目が紫外線を浴びるとどうなるの?

強い紫外線を浴びることで、目にはさまざまな負担がかかります。

紫外線角膜炎(雪眼炎)

強い紫外線にさらされた角膜が炎症を起こし、痛みや充血、まぶしさなどの症状が現れます。
多くは48時間程度で回復しますが、ひどい場合は、角膜の表面がはがれ、強い痛みと涙が出ます。
急性障害を繰り返していると慢性的な障害にもつながります。

白内障

紫外線は水晶体を構成するタンパク質を濁らせます。そのため、光が通りづらくなり視力が低下します。
加齢性白内障の進行を早めるとされているので、特に高齢者には要注意です。

加齢黄斑変性

紫外線により網膜にダメージが蓄積されることで、視野の中心が歪んだり暗くなったりする「加齢黄斑変性」のリスクが高まるといと言われています。

瞼裂斑

白目の上に黄色い斑点や隆起ができます。ドライアイや炎症を起こします。

翼状片

紫外線による慢性的な刺激により、白目が黒目を覆うように伸びてきます。
異物感や不正乱視につながったり、視力にも影響する可能性があります。

老眼

紫外線の強い刺激を浴び続けていると、体内の活性酸素が増え、過剰な活性酸素が角膜や水晶体にダメージを与えることにより、老眼を引き起こすと言われています。

目は朝から夕方まで、1年中ずっと紫外線を浴びています。
だからこそ、きちんと紫外線対策をすることがとっても大切です。

今日からできる、目の紫外線対策

ちょっとした工夫で、目を紫外線から守ることができます。

① UVカット加工のサングラスや眼鏡を使う

レンズの色よりも「紫外線カット率」がポイントです。
透明でもしっかり紫外線を防げるタイプを選ぶことがおすすめです。

② つばの広い帽子をかぶる

目に入る紫外線の半分は、上や横からの反射です。
7cm以上のつばのある帽子でガードしましょう。

③ 目の乾燥対策をする

人口涙液のような目薬を使い目の潤いをキープすることで、角膜への影響を和らげることができます。

栄養でも“目のUVケア”はできる?

実は、目にいい栄養素を意識してとることも、紫外線対策のひとつになります。

ルテイン

目の黄斑に多く含まれていて、紫外線などの強い光から守ってくれる成分です。
ほうれん草やブロッコリーなどの緑黄色野菜に含まれます。

ビタミンA

角膜や目の粘膜を健康に保つ大事な栄養素です。
にんじん、かぼちゃ、レバーなどに多く含まれています。

ビタミンC・E

抗酸化作用で紫外線による細胞の酸化を防ぎます。
キウイや柑橘類、ナッツやアボカドもおすすめです。

DHA・EPA

目の血流を良くして、視力の維持をサポートしてくれます。
青魚(サーモン・サバ・マグロ・イワシなど)に豊富です。

亜鉛

網膜の働きを助けるミネラルです。
牡蠣や牛肉、ナッツ類などに含まれています。

タウリン

紫外線による眼のダメージや眼の疲れを回復してくれます。
タコ、イカ、貝類全般などに含まれます。

これらの栄養は、食事からとることもできますが、サプリメントで手軽に取り入れるのも便利な方法です。

目のケアは、毎日の積み重ね

紫外線は、肌だけでなく目にもシミや老化をもたらすと考えられています。
ちょっとした意識と、毎日の習慣で、目をやさしく守ることができます。
ぜひ取り入れてみてください。

出典:一般社団法人 千葉市医師会.“紫外線による目のダメージ”.一般社団法人 千葉市医師会.https://www.chiba-city-med.or.jp/column/004.html , (参照2025-5‐27)

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