
その不調、暖房病かも?冬の時期に陥りやすい体調不良について
寒い冬に欠かせない暖房。
暖房で部屋を暖かくして快適に過ごしているはずなのに、何となく体調が優れないということはありませんか?
実は、暖房が効きすぎることで起こる体調不良「暖房病」を引き起こしているかもしれません。
今日は、暖房病が起きる理由と対策法についてご紹介します。
暖房病とは?
暖房の効きすぎで起こる体調不良の総称です。
暖房による温度差や乾燥による脱水症状で、さまざまな体調不良を引き起こします。
具体的にどんな症状が起きるのでしょうか?
1.肌・目・喉などの乾燥
暖房が効きすぎている部屋は、乾燥した状態になります。
乾燥した空気は、肌のバリア機能を低下させ、かゆみやカサつき、ひび割れなどを引き起こします。また、目や喉の粘膜が乾きやすく、痛みや不快感にも繋がります。
2.めまい・頭痛・吐き気
暖房で暖められた空気が上に行くことにより、上半身とくに頭部が暖かくなりすぎてのぼせ状態・脱水状態になります。
そのため、めまい・頭痛・吐き気などを引き起こします。
3.自律神経の乱れ
寒い屋外と暖房が効きすぎた室内との寒暖差により自律神経が乱れ、身体が疲れやすくなったり、全身のだるさ、肩こりなどが起こります。
生活習慣病の方や、高齢者・乳児などの体温調節がうまくできず暖房の影響を受けやすい方は、特に注意が必要です。
では、どのような対策をすればよいでしょうか?
暖房病にならないための3つの対策
1.部屋を加湿する
一般的に、人が快適に過ごせる湿度は40~60%とされています。
加湿器や、濡れたタオル・洗濯物を部屋干したり、水を入れたコップを置くなどで加湿することがおすすめです。
マスクをすることで乾燥を防ぐこともできます。
2.こまめに水分補給をする
空気が乾燥している冬場は、不感蒸泄(無自覚のまま皮膚や粘膜、呼気から水分が失われる)や隠れ脱水が増加します。
喉が渇いていなくても、こまめに水分補給を行うことが大切です。
温かい飲み物は、身体を温めるだけでなく、加湿することもできるので、積極的にとりましょう。
3.頭寒足熱(頭を冷やし、足を温める)を意識する
エアコンの温風が直接頭に当たらないように風向きを調整したり、
扇風機やサーキュレーターを使って空気を循環させて、頭が暖まりすぎないようにします。
足元は、ひざかけや毛布などで暖めることがおすすめです。
快適に過ごすための暖房が、使い方によっては体調に思わぬ影響を与えてしまうことがあります。
今日は簡単にできる暖房病対策をご紹介しましたが。いかがでしたでしょうか?
他にも自律神経を整えるために、サプリメントなどでビタミンを摂ったり、
乾燥を防ぐために、ヒアルロン酸やエラスチンを取り入れることもおすすめです。
取り入れやすいものから始めて、健康的な冬を過ごしましょう。
出典:県民情報/奈良県公式ホームページ.“冬のかくれた脱水”奈良県庁.https://www.pref.nara.jp/65433.htm , (参照2025-2-26)