健康診断で注意すべき項目・数値

健康診断の時期ですが、診断結果の見方がよく分からない方も多いと思います。どのような項目・数値を確認し、それに対してどう行動すべきか、乾先生にお聞きしてきました。

健康診断で着目するべき数値について

白鳥スタッフ
白鳥スタッフ
健康診断の結果がそろそろ戻ってくる頃なのですが、どの数値に着目すれば良いでしょうか。
正直なところ、「全ての項目」をしっかり見てほしいというのが本音です。どこか一つということではなく、標準の中にあっても全体的に高値だったりすると、健康状態の危険サインということもあるんですよ。
ですが、日々のちょっとした行動を見直すことで改善する可能性が高い項目はあります。
Dr.乾
Dr.乾
老化を促進させるものとして、酸化ストレス・糖化ストレスというキーワードを耳にすると思います。その内、糖化ストレスというのは皆さんが普段受けている健康診断の中の数値に含まれています。
それが「HbA1C(ヘモグロビンA1C)」です。
これは、糖尿病を診断するための評価指標でもあります。
Dr.乾
Dr.乾
血糖値の急激な上昇を防ぎ、ブドウ糖を消費する生活を継続することで、変化が出る数値です。
1ヶ月分の生活習慣が反映される通信簿のようなものです。個人の意識的な行動で改善を試みると良いでしょう。
Dr.乾
Dr.乾
具体的にはどういった生活を心がけると良いでしょうか。
白鳥スタッフ
白鳥スタッフ
Dr.乾
Dr.乾
食事の食べる順番を意識すると良いですね。「ベジファースト」と言われるように、野菜を食事の最初に食べると血糖値の急激な上昇を抑えられます。
あとは、無理のない範囲で運動や睡眠をしっかりとることも大切です。
なるほど。他に日々の行動で数値を改善できる項目はありますか?
白鳥スタッフ
白鳥スタッフ
Dr.乾
Dr.乾
内臓脂肪(肥満度)を測る数値も大切です。
「メタボリックドミノ」ってきいたことはありますか?
Dr.乾
Dr.乾

疾患の危険因子の経時的な連鎖をドミノ倒しに見立てたものですが、その一番最初のドミノが「肥満」なのです。
具体的には、内臓脂肪(腸間膜にある脂肪細胞)は溜まりすぎると周りに色々な炎症を起こすのです。その炎症の結果、高血圧や糖尿病、脂質異常、動脈硬化など色々な疾患に繋がります。
ですから、「腹囲」「体重」なんかは基本的に重要な数値ですね。
痩せることは万病に効くということですね。健康的な生活習慣を送れるよう、見直すことが大切ですね。
白鳥スタッフ
白鳥スタッフ
Dr.乾
Dr.乾
そうですね。消化を穏やかにする食物繊維を意識的に摂取することも効果的です。
また、お酒を飲むときに、カロリーを気にして食事を取らないのではなく、一緒に野菜や低糖質なおつまみを食べる方がトータルカロリーは増えたとしても、血糖値の上昇は緩やかになるので、むしろその方が太りにくいんですよ。
ちょっとした工夫を取り入れて、健康的な身体を目指しましょう。

医療法人社団 創雅会 理事長
銀座アイグラッドクリニック院長 乾 雅人 先生

 銀座アイグラッドクリニック公式HP → https://ginza-iglad.com/
 Dr.乾 / 〜医の常識を揺さぶる人〜 → https://youtube.com/@inuimasato

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