「お昼を食べたあと強烈な眠気が・・」は要注意っ!?それ老化を加速させる血糖値スパイクが原因かも?
「ラーメンや丼ものを食べると強烈な眠気に襲われる」「食後はいつもだるくてソファーでぐったりしてしまう」もしかしてそれは、血糖値スパイクが原因かもしれません。
血糖値スパイクって何?
血糖値とは、血液中に含まれるブドウ糖の濃度のことです。
血糖値は健康な人の場合、空腹時でだいたい70~100mg/dl程度ですが、食事を摂ると血糖値が上昇するので、すい臓からインスリンというホルモンを出して血糖値を一定にコントロールしようとします。
食事 ⇒ 血糖値上昇 ⇒ 上昇した血糖値をインスリンで下げる。
この一連の流れは人間の正常なメカニズムとして備わっているものですが、ラーメンやパン、ご飯などの炭水化物やアイスやジュースなど糖質を多く含む食事を多く摂りすぎてしまうと、血糖値が急上昇してしまうことがあります。
すると、すい臓もビックリしてインスリンを大量に分泌します。その反動で今度は血糖値が急降下し低血糖な状態になります。これが、食後強烈な眠気やダルさを引き起こす原因になっているかもしれません。
このような、食後の血糖値の急上昇と乱降下を起こしてしまう状態が「血糖値スパイク」で、血糖値の急激な変動は血管に負担をかけ大きなダメージを与えてしまうので注意が必要です。
AGEは血管にダメージを与えて老化の原因に
ブドウ糖は人間が活動していくうえで必要なエネルギー源のため食事などから摂取する必要があります。
しかし、必要以上に摂りすぎてしまった糖はカラダ全身に酸素を運ぶヘモグロビンとくっつき糖化ヘモグロビンとなってしまい、糖化最終生成物と呼ばれるAGEが作り出されてしまいます。
カラダの【焦げ】といわれるAGEが蓄積されると、髪の毛の1/10ほどしかない毛細血管にダメージを与えてしまいます。
その結果、毛細血管のゴースト化(劣化・消滅)を招き、皮膚に必要な栄養や水分を届けられなくなり肌のシミやシワ、たるみなど、老化の原因となってしまいます。
また、AGEは血管組織を劣化させるため、毛細血管だけではなく太い動脈などの血管にも悪影響を与え、脳梗塞や心筋梗塞などさまざまな病気の原因となる動脈硬化のリスクも高めてしまいます。
つまり、美容のためにも、健康のためにも糖化対策はとても大切なのです。
血糖値スパイクを起こさないために意識したい3つの食事方法
食後は血液が胃腸に集中する(消化吸収を促すため)ので通常でも眠くなりやすいものです。
しかし、もしその強烈な眠気の原因が「血糖値スパイク」による血糖値の乱降下の場合には、老化を加速させてしまいますので食生活の改善を心がけましょう。
一気食いをしない
少しでも長く休憩時間をとりたい場合や仕事が忙しいときには、ついついお昼ご飯をがっついて一気に食べてしまいがちですが、早食いは当然血糖値の急上昇を招きます。
血糖値スパイクが起これば身体は疲れやすくなり、眠気などによって仕事の効率も落ちてしまいますので、身体を休めたいときや効率よく仕事をしたいときこそ、ご飯は一気に食べずに時間をかけて食事をするように心がけましょう。
ゆっくりと食事を楽しむことで、血糖値の上昇も緩やかになりますので、食後の仕事のパフォーマンスも今より良くなるかもしれません。
ベジファーストで食べよう
お昼ご飯の定番といえば、ご飯やパン、ラーメンなどの炭水化物(=糖質+食物繊維)ですが、これらの炭水化物のほとんどは糖質なので、どうしても血糖値が上がりやすくなってしまいます。
そのため、炭水化物単品で食べるのではなく、食物繊維が豊富な野菜やタンパク質を含む肉(魚)などと一緒に食べるようにしましょう。
特に、野菜や海藻などに多く含まれる「水溶性食物繊維」は、糖質の吸収を遅らせて、血糖値の上昇を抑える効果がありますので、野菜から先に食べるベジファーストを意識しましょう。
GI値の低い炭水化物を取り入れよう
「炭水化物は血糖値が上がりやすい」とはいえ、一言で炭水化物といってもさまざまです。
白米やフランスパン、菓子パン、ラーメンなど急激に血糖値を上げる高GIのものから、玄米やオートミールのように食物繊維を豊富に含み、血糖値の上昇が緩やかな低GIのものもあります。
糖質(炭水化物)が消化されて等に変化する速度を表す数値のグリセミック指数(Glycemic Index)のこと。 一般社団法人 日本健康倶楽部
コンビニやスーパーなどでお昼ご飯を選ぼうとすると、どうしても丼ものやカップラーメン、菓子パンなどの高GIのも手に取ってしまいがちですので、少しでも高GIのものを避け、低GIのものを選ぶように意識しましょう。
とはいえ、全ての食品のGI値を覚えることは大変ですよね。ですので、基本的には・・
「精製度が高く、白く高度に加工された炭水化物ほどGI値が高い傾向がある」そして「玄米や全粒粉など精製度が低く、自然に近い穀物はGI値が低い傾向がある」ということを覚えておいて、選択の基準にしましょう。