
その不調、超加工食品の摂りすぎのせいかも?
便利でおいしい食べ物があふれる今の時代、私たちの食生活はとても豊かになりました。
でも、ふと思ったことはありませんか?
「最近なんとなく疲れやすい」
「お肌の調子がいまいち」
「お腹の調子が不安定」
もしかしたら「超加工食品」の摂りすぎが関係しているかもしれません。
今回は、超加工食品と体への影響についてご紹介します。
超加工食品ってなに?
「超加工食品」とは、糖分、塩分、脂肪を多く含む加工済みの食品で、硬化油、添加糖、香味料、乳化剤、保存料などの添加物を付与して、工業的過程によって作られる、常温でも保存することができ、日持ちする食品のことを言います。
私たちの身のまわりには、手軽でおいしい超加工食品がたくさんありますが、実は健康への影響が指摘されることも増えてきました。
そこで参考になるのが、「NOVA分類」です。
NOVA分類とは、ブラジルのサンパウロ大学の研究者らが2009年に考案した新分類法で、「超加工食品」はこの分類で最も加工度が高いグループ4に入ります。
グループ4の超加工食品は安価で保存性が高く、簡単に空腹を満たすことができるので、世界中で広く普及しています。しかし、高カロリーに加え、塩分、糖分、脂肪が多く、過食や肥満の原因とされています。

2020.10.20
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NOVA分類は、日々の食生活を見直すヒントになりますので、詳しく見ていきましょう。
NOVA分類で見る4つの食品グループ
グループ1:未加工または最小限加工食品
そのまま食べられる自然な食品。
例:野菜、果物、玄米、豆、牛乳、卵など
グループ2:加工食材
グループ1を使って手作り料理を作るために使われる食品。
例:植物油、バター、砂糖、塩など
グループ3:加工食品
グループ1にグループ2を加えて作る比較的単純な食品。
例:チーズ、缶詰、瓶詰、パンなど
グループ4:超加工食品
工業的過程で作られ、多くの添加物が含まれた食品。
例:スナック菓子、菓子パン、インスタント食品、マーガリン、加工肉、清涼飲料水など
食べすぎるとどうなるの?
便利な超加工食品ですが、栄養バランスの偏りや過剰な添加物摂取により、次のようなリスクが指摘されています。
●肥満・糖尿病・高血圧
●心臓病・脳卒中
●腸内環境の乱れ
●うつ症状や集中力の低下
●認知機能の低下
食べる量や頻度の積み重ねが、体の不調や将来的な病気のリスクを高めてしまいます。
私たちの生活から完全に超加工食品をなくすのは難しいですが、「頻度を減らす」「代わりになる食品を選ぶ」「加工度の低い食事を意識する」など、小さな意識の積み重ねが、健康づくりの第一歩になります。
たとえば
●スナック菓子 → 素焼きナッツやドライフルーツに
●菓子パン → 手作りおにぎりや果物に
●ソーセージ入りのお弁当 → ゆで卵や焼き魚にチェンジ
選ぶものを少し変えるだけで、体が変わる
食べ物は、毎日の体調や未来の健康に大きく影響します。
だからこそ、日々の食事の選び方を少し意識するだけで、体の調子が整いやすくなります。
今日から無理なく、健康的な選択を心がけてみませんか?